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昨今の日本の住宅はフローリングがメインになっていて、畳を使った居室は多くてひとつ、または作らないという人も少なくありません。
それでも「日本人なのだから、やはりひと部屋くらい和室があったほうが落ち着くのでは…」という考えをする人もいます。
しかし、フローリングに比べメンテナンスに手間がかかるなど、和室ならではのデメリットもあります。
和室は作った方がいいのでしょうか、それとも無理して作る必要はないのでしょうか。
今回の記事では和室のメリット・デメリットを考えながら、現代にあった和室や和のスペースの作り方を紹介していきます。
新築住宅の購入を考えている方はもちろん、トレンドの和室を取り入れたいという人もぜひ参考にしてください。
和室はフローリングの床ではなかなかできない、和室ならではの用途があります。
ここからは和室の理想的な使い方を紹介していきます。
和室に使われている畳は木材に比べて柔らかいため、転がったり走り回ったりすることが多い子供の遊び場として最適です。
特にリビングの横に和室を作ると、畳の上で遊ぶ子どもを見守りながら家事をすることができます。
赤ちゃんを育てているパパママであればオムツの交換をする時に役立ちますし、ハイハイや寝返りの練習場所としても使用できます。
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子どもでなくても、疲れたときにちょっとだけ寝転がりたくなるときがありますよね。
そんなときにリビングとつながった畳コーナーや和室があると、気軽に寝転がることができます。
い草の良い香りに包まれて昼寝ができるのも、和室にしかないメリットです。
洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたり、裁縫をしたりと、ちょっとした座り仕事ができるのも和室ならではの魅力です。
脚を痛めることなく、家事に取り組める和室は、やはり小さなスペースでもあると便利ですね。
来客が宿泊する場合、和室があればすぐに布団をひいて対応することができます。
客間を作る余裕がなくても、ゲストに泊まってもらうことができますね。
独立した個室であると、なおさら使いやすいと感じるはず。
また、風邪をひいたりインフルエンザにかかったりしたときには、隔離スペースとして使用できます。
新型コロナウイルス騒動以降、自宅で仕事をする人が増えてきています。
自宅にワークスペースがない場合でも、畳の部屋にパソコンや机を置けばほどよくリラックスして仕事に取り掛かれるワークスペースが完成するはずです。
収納スペースがあれば本や資料を置いて書斎にすることができるでしょう。
仏壇を持っている家庭は、和室に構えると和のイメージで統一されます。
遺影を置いたり、花を飾ったりすることで、いつでも故人を忍ぶことができるのでおすすめです。
幅広い用途のある和室ですが、目的を考えずに作ってしまうと後悔してしまうことも。
和室のデメリットも理解したうえで、作るかどうかを決めましょう。
和室を構成する畳やふすま、障子、土壁などの素材は、どれもフローリングや一般的なクロスに比べて傷みやすく、また汚れやすいといわれています。
特に子どもが遊んだときに障子やふすまを破ってしまう事態はよくある話です。
参考までに言うと畳一枚の相場は約8,000~20,000円で、6畳すべて取り替えるとなると5~10万円程度かかります。
決して安いお値段とは言えませんよね。
きれいな状態を保持していくには、洋室よりもメンテナンス費用がかかる傾向にあります。
畳はフローリングと比べてどうしてもへこみやすく、ソファやベッドなど重量のある家具を置くと跡がつきやすいところがデメリットです。
きれいな状態を保つためには、なるべく重い家具は置かない方が良いでしょう。
へこみやすいなどの理由から和室には大型のタンスやクローゼットを置けず、収納スペースを確保しづらいことも。
それでも寝具を和室で使う場合には押し入れなどの収納スペースを確保したほうが格段に使いやすくなります。
他の居室はすべてフローリングなのに1カ所だけ和室にすると、他のスペースが狭くなってしまい、間取りがちぐはぐになってしまうことも。
そのようなことがないように、スペースや予算を頭に入れつつ本当に和室が必要かどうかを家族で話し合うようにしましょう。
最近は独立した個室ではなく、床面に高さを設けて小上がりにするタイプの和室が人気です。
リビングの中に取り入れられることが多い小上がり和室は、段差を有効活用すればメリットを感じられますが、小上がりならではのデメリットも無視できません。
まず小上がり和室のメリットですが、リビングの一部に設けるとキッチンやリビングにいる家族とコミュニケーションを取りやすくなります。
段差に腰掛けてくつろぐことができるので、テレビの配置を工夫してソファ感覚で使ってみるのもよいでしょう。
また小上がりの和室があることで家の中にメリハリが生まれ、奥行きを感じられます。
立体的でおしゃれな空間になるので、オリジナリティのある住宅を考えている人におすすめです。
さらに、段差の部分を活かせば収納を作ることも可能。
適切な幅や高さを確保して引き出しにすると、きっと重宝するでしょう。
布団を敷いてベッドのように使えるところも小上がり和室ならではの魅力。
収納スペースに布団をしまっておけば簡単に出し入れでき、ベッドよりも広々と空間を使えます。
最後にリビングから和室の段差がなくなることで、リビングからのほこりやチリの侵入を防げるので、清潔感を保てるでしょう。
このようにたくさんのメリットがある小上がり和室ですがデメリットも存在します。
最大のデメリットはバリアフリフリーに不向きという点。
段差があることから高齢者や子どもが上がる時には体に負担がかかり、ケガをしてしまうおそれもあります。
自動お掃除ロボットも上り下りできない可能性大です。
また、段差が高いと小さな子どもが落下してしまう可能性があるので、極端に段差のある和室は避けた方が良いでしょう。
小上がり部分が高い場合、リビングの広さや天井の高さによっては逆にリビングがせまく見えてしまうこともあります。
家具のレイアウトや水回りの配置と合わせて調節するようにしてください。
和室や小上がり和室のメリット・デメリットをそれぞれ理解したところで、ここからは和室のある家を作るポイントを紹介します。
使いやすく、なおかつおしゃれな和室つき住宅をつくるには、いくつかのポイントがあります。
リビングに小上がり和室を作る場合の理想的な広さは4.5畳と言われています。
スペースが限られている場合、少し小さく3畳に設定する人も少なくありません。
小上がり和室ではなく、仕切りのある独立した和室を作るときにはやはり6畳は確保したいものです。
扉をつけるとどうしても存在感が出てしまうため、ある程度の広さを確保した方が良いでしょう。
6畳の広さが取れない場合は、ドアを半透明のものにしたり障子を使ったりすると開放感のある部屋を演出できます。
室を考えるときには、押し入れや収納スペースの有無や配置を頭に入れておきましょう。
和室は宿泊場所や寝室として使えるため、寝具や荷物を収納しておける収納スペースがあると大変便利です。
小上がり和室にする場合は、段差部分を収納スペースにするとデッドスペースをなくすことができます。
リビングに和室が併設されている場合、和室部分に収納スペースを作ると子どものおもちゃや着替えをしまうことができるのでとても便利。
家の中を何度も行き来する必要がありません。
和室のインテリアと言えば、グリーンベースのレトロなイメージがつきものですが、最近はインテリアのバリエーションも増えていて、和室っぽくないおしゃれなイメージに統一することができます。例えば照明。
シーリングライトでも問題はありませんが、トレンドを取り入れるのであれば和のテイストに合わせて木や竹、和紙など自然素材を使った照明を使ってみるとよいでしょう。
家具もちゃぶ台や座布団など、あえてレトロテイストのアイテムを選ぶと雰囲気がよくなります。
家具が低い位置に集まることで、空間を広く見せる効果も期待できます。
畳も天然素材のものから樹脂製のものまでバリエーションが豊富で、ダニやカビがわきにくい、機能性の高い畳を選ぶと長持ちします。
その他にも和紙を使った壁紙を選んだり、深みのある色のアクセントクロスを貼ったりすると落ち着いた雰囲気になり、和室らしさが増します。
和室を作ると他の居住スペースが狭くなるデメリットが考えられます。
そうかといって収納スペースを削ってしまうと、十分な整理整頓ができずに使いづらいと感じることも。
やはり居室ごとの収納スペースを確保できるに越したことはありません。
日本人らしく、和室を家の中のどこか一か所に設けたいと考えている人が多いかと思います。
今は必要でなくても将来的に両親の介護をしたり、育児をしたりする予定がある人は和室を作っておくとゆくゆく使いやすさを感じられるでしょう。
せっかく新しく住宅を建てるのであれば従来の考えにとらわれない、トレンドを取り入れた和室スタイルでおしゃれな空間を作りたいもの。
とはいっても和室のインテリアは洋室のインテリアに比べると事例が少なく、どのようにしていいのかわからなくなってしまいがちです。
和室の空間づくりに悩んでいる方は、ぜひ一度株式会社さくらまでお問い合わせください。
石川県金沢市に本社を構えるさくらでは注文住宅の設計から施工、アフターケアまで万全の態勢でサポートしております。
初めて住宅を購入する人も、きっと満足のいく住まいを完成させられるはずです。
石川県を中心に、さまざまなギャラリーやモデルルームを展開しておりますので、今から新築住宅の間取りを考える方は、ぜひ一度足をお運びください。