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- お役立ちコラム
歴史のある日本家屋で使われているイメージが強い土間。
しかし、そんな土間が今また注目されています。
居住スペースよりも一段低い場所にある土間は、屋内と屋外それぞれでできることを一か所で叶えられるところがメリット。
さまざまな用途に対応できるため、ライフスタイルに合わせて物置や子どもの遊び場、ガーデニングなどとして使ってみると良いでしょう。
かつて土間と言えば漆喰を塗り固めた三和土(たたき)やコンクリートが一般的でしたが、現在はおしゃれなタイルなどが使われ、玄関と一体化していることも多いようです。
土足で踏み込むことができる土間にはさまざまな活用方法があり、そのスペースが広ければ広いほど用途も広がります。
ここからは土間の代表的な活用方法を紹介します。
玄関のスペースを広く取って土間にすることで、自転車やバイク、子どもの三輪車やベビーカーを屋内に持ち込めるようになります。
屋外にサイクルスペースがなくても土間に置いておけば、雨や風で乗り物が傷むこともありません。
もちろん盗難防止にもぴったりです。
子どものおもちゃも乗り物と一緒にして土間に置いておけば、屋外で遊びやすくなりますし、家の中にも土や泥の汚れが持ち込まれません。
冬場になると石油ストーブや灯油を使う機会が増えますが、使用しないときにこれらを屋外に保管しておくのは家事の危険性があり、大変危険です。
そのため室内で保管するしかありませんが、石油のにおいがする灯油やストーブを積極的に室内へ持ち込みたくはありませんよね。
そこでおすすめの保管場所となるのが土間なのです。
土間であれば多少灯油をこぼしても掃除がしやすく、すぐ乾くため、火災の心配もほとんどありません。
キッチンに近い場所に土間を設計すると、ゴミの仮置きの場所や採れたての野菜の保管場所として役立ちます。
家庭菜園やガーデニングのアイテムを保管しておくときにも役立つでしょう。
土やゴミが発生しがちな家庭菜園やガーデニングですが、土間であれば多少汚れても大丈夫。
庭や勝手口に近い場所へ土間を設置すると、家事をスムーズに行えるようになります。
家具を組み立てたり、小物を作ったりと、ちょっとしたDIYを行うときに土間があるとゴミやクズが出てしまっても気にすることなく、作業に集中できます。
絵の具やペンキを使う時にも、床が土間であればすぐに掃除ができるのでこぼした時のショックが少なくて済むでしょう。
また、子どもの図工や美術の宿題の作業スペースとしても役立てられそうです。
ペットは大切な家族の一員ですが、体毛が散らばったり、糞尿をしたりして、家の中の環境を乱すことがありますよね。
それも土間があれば、人間もペットも快適に過ごせるスペースをうまく作れるでしょう。
ワンちゃんの場合、土間にいてもらうようにすれば散歩のたびに足の裏を拭く必要がなくなって、飼い主の負担も減らせます。
小さなケージに入れておくよりも、ペットも開放感を覚えるのではないでしょうか。
小さな子どもは時間や天気に関係なく外で遊びたがるものですよね。
しかし、タイミングによっては子どものリクエストに大人が応えられない時もあるでしょう。
そんなときに土間を使えば、子どもに屋外の遊びを屋内で楽しんでもらえます。
たとえばシャボン玉やビニールプールができそうですね。
使用したおもちゃは、そのまま土間の片隅に収納しておくことができます。
土間に小さな机や椅子を置くことで、家カフェのようなゆったり空間を作ることができます。
外の空気を感じながらティータイム、なんてことができればとてもおしゃれですよね。
土間は暗くなりがちな空間ですので、少し強めの照明を使ったり、採光を工夫してみたりすると良いでしょう。
とても便利な印象がある土間ですが、メリットだけではなくデメリットも存在します。
これから住宅を建築・購入する方はメリット・デメリットを理解したうえで、土間の採用を決めるようにしましょう。
土間はコンクリートや三和土(たたき)で覆われているため、汚れを気にする必要がなく、屋外の延長線感覚で使用できます。
水や泥を落としてしまっても、水を流してモップなどでこするだけで掃除が完了するため、跡も残りません。
そのため野外の汚れがついたスポーツ・アウトドアアイテムや乗り物、子どものおもちゃやガーデニング用品などを保管しやすいところがメリットです。
かつての日本家屋には普通に存在していた土間ですが、最近はリビングに土間を取り入れた「土間リビング」という空間が注目されていて、デザイン性も向上しています。
「旧来の土間=暗くてジメジメした場所」というイメージが根強くありましたが、最近は通気性がよく、明るいデザインに設計されているのでとてもおしゃれ。
ティータイムや趣味の時間を楽しめるように、明るいクロスやタイルでまとめている土間も珍しくありません。
家の中にいながら開放的な雰囲気を味わえる土間は、これからさらに人気が高まっていきそうです。
土間に使われることが多いコンクリートは熱伝導率が高く、触ると熱が奪われて冷たく感じられる特徴があります。
そのため冬は底冷えしますが、夏はエアコンに頼ることなく自然な涼しさを感じられます。
最近の日本の夏はとにかく暑いので、土間があると光熱費の節減にもつながるでしょう。
土間は乗り物やスポーツ用品などの収納スペースやペットの居住スペース、また作業スペースやダイニングスペースなど、幅広い用途があります。
屋外と屋内の両用スペースとして、さまざまな使い方ができるところは土間の大きなメリットです。
夏が涼しいという土間のメリットの反対になりますが、気密性や断熱性が低い住宅であれば冬の土間はかなり寒さが厳しくなります。
土間は土の上に作られるため、土の冷たさがそのまま伝わってしまうのです。
高気密・高断熱住宅に設計してもらうか、土間に暖房を設置するなどして寒さ対策をとるとよいでしょう。
土間と居住スペースは空間を仕切っていないため、ご訪問された方に家の中が見られやすくなります。
プライバシーを重視したい人は玄関周辺に土間を設けるのを避け、裏口や勝手口に作ることをおすすめします。
土間は土の上に作られますが、居住スペースの床は基礎の上に設けられるため、どうしても段差が発生してしまいます。
この段差はバリアフリーの障害となるため、高齢者や体の不自由な方が暮らす住宅には不向きになるかもしれません。
どうしても土間を作りたいということであればスロープを作ったり、玄関以外の場所に土間を設けたりすることで解決できる可能性があります。
土間は外の冷気と室内の暖かい空気がぶつかり合う空間であるため湿気がこもりやすく、冬は結露が生じしてしまうことも。
そのため土間を作る時には調湿効果のある素材を使用したり、空気の循環を促すつくりにしたりすると良いでしょう。
家の中で土間を作る時には、まず床材を慎重に選ぶようにしましょう。
これまで土間と言えばコンクリート素材が一般的でしたが、最近は色や柄が豊富なフロアタイルに人気が集中しています。
タイルは部分的な貼り替えができますし、さらに断熱効果のあるタイルを選ぶと過ごしやすくなるのでおすすめです。
タイル以外ではモルタル仕上げも人気があります。
また、土間と居住スペースを区切る引き戸をつけると床の凸凹がなくなり、冬の寒さが室内に伝わってきません。
プライバシーも守れて一石二鳥です。
将来的にバリアフリーを考える場合は、段差がさほどない土間を設計することをおすすめします。
ここからは実際に土間を取り入れた、住宅の事例を紹介します。
ぜひ家づくりの参考にしてください。
コンクリートなどの土間にモルタル塗料を塗って仕上げる「モルタル仕上げ」はマットな印象で、おしゃれに仕上がると評判です。
タイルよりもリーズナブルで、予算が限られている方にもおすすめ。
ひび割れや傷も味わい深いものになり、長く愛用できます。
こじんまりとした印象にまとまりがちな土間ですが、それも建具にスケルトンを利用することで空間を広く演出できます。
土間玄関付近にスケルトン階段を設けるとおしゃれな印象に仕上がり、インテリアの一部として成り立たせられるでしょう。
広い土間は開放的なイメージがありますが、のっぺりしてしまうことも事実です。
そのようなことがないように縦に伸びる階段を採用すると立体感があり、遊び心のある住宅に仕上がります。
土間は日本家屋ならではの温かみが感じられる空間で、さまざまな用途があるのが魅力です。
株式会社さくらでは、新築住宅の設計・施工だけでなく分譲住宅やリフォーム事業も展開していて、土間付きの住まいをご案内することもできます。
これから新しい住宅の建築や購入を考えている方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
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