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- お役立ちコラム
まず前提として知っておいていただきたいのが、床暖房にはガスや灯油、ヒートポンプ技術などを使った「温水循環式」と、電力を使う「電気式床暖房」が存在するということです。
それぞれ熱源が異なっていますが、一般的に電気式床暖房よりも温水循環式床暖房のほうがイニシャルコストは高く、全面張替えした場合の相場は80~100万円程度といわれています。
一方の、電気式床暖房の相場は約60~80万円でかなりの差があることがわかりますね。
しかし、月々にかかる電気代は温水式床暖房の方が安いことが事実です。
温水式床暖房のなかでも、特にヒートポンプ式はリーズナブルで、8畳の部屋を1日8時間連続使用した場合の月額の電気代は約3,000円です。
同じ条件ですと石油ボイラー式の温水式床暖房は約6,000円、電気式床暖房が約14,000円であることを考えると、かなりお値打ちであることがわかりますね。
様々な床暖房を開発・販売しているパナソニックでは、1kWhの電気代は27円です。
(床暖房の電気代を室温20℃、1日に8時間連続使用した状態を仮定して試算しています。)
床暖房の電気代の計算式は消費電力(kWh)×使用時間(h)×1時間当たりの電力量単価(円/kWh)で割り出せます。
例えば、6畳の部屋で電気式の床暖房を18時間使用した場合、960Wもの電力を消費しますので
1日当たりの電気代は
0.96kw×18h×27円/kWh=466.6円になります。
しかし、最近では省エネタイプの電気式床暖房も出てきており、月額の電気代を1万以下に抑えている家庭も多いようです。
床暖房はイニシャルコストだけではなくランニングコストもかかるため、新築住宅への採用は諦めて、それ以外の暖房機器を採用したいと考えている方がいるかもしれませんね。
冬の暖房機器といえばこたつやホットカーペット、エアコンや電気ヒーター、石油ストーブ、オイルヒーターなどが代表的。
もちろんそれぞれに電気代が発生しますが、実際のところ料金は暖房機器によって幅が広く、
1時間当たりの電気代は
・こたつ…弱だと約2.2円、強だと約5.4円
・ホットカーペット…約9.4円
・エアコン…約16.1円
・電気ヒーター…弱だと約12.1円、強だと約24.3円
・石油ストーブ…弱だと約13.3円、強だと約27.8円
・オイルヒーター…弱だと約14.9円、強だと約32.4円
とまちまちです。
一方、床暖房の1時間あたりの電気代は約15~30円とタイプによってかなり異なり、古いタイプのものだとオイルヒーター並みの電気代がかかりますが、省エネタイプのものであれば石油ストーブとほとんど変わりません。
そのため、購入するときには電気代を確認して選ぶようにしましょう。
最近、ネットやテレビなどで「冷暖房はこまめにつけたり消したりするよりもつけっぱなしにしておいたほうが経済的」などと言われていますよね。
果たしてそれは床暖房にも同じことが言えるのでしょうか。
結論から言うと、住宅に対して床暖房を使用している割合によって決められます。
住宅の敷地に対して床暖房を使用している面積が狭ければ床暖房の電気代はそれなりですが、広ければ床を温めようと頑張りすぎて大きな電力を消費してしまいます。
そのため、床暖房が敷いてあるエリアを使う時のみ電源を入れて、そうでない時にはこまめに消した方が良いでしょう。
また、床暖房の面積が狭くても断熱性能が高い住宅であれば、床暖房の効果を感じやすくなります。
床暖房は導入時にコストがかかるというデメリットがありますが、メリットも多く、最近は新築住宅建築時にオプションで取り入れる方が少なくありません。
床暖房の最大のメリットと言えば、足元からじんわり体を温められる点にあるでしょう。
エアコンのようにダイレクトに風が吹き付けるわけでもありませんので、肌も乾燥しにくく、ほこりが舞い散る心配もありません。
カビやダニが湧きにくいとも言われていますので、住宅内の衛生環境を気にしている方にはおすすめです。
地域によっても異なりますが、北海道や東北地方など寒さが厳しい地方であれば、床暖房以外にも暖房があったほうが即効性もあり、長時間の暖かさを保てます。
冷房としても使えるので、床暖房と併用するつもりで一台購入しておくと良いでしょう。
体をじんわりと温められる床暖房は、近年人気が増してきています。
新築住宅の建築を計画されている方は、オプションとして床暖房を取り入れてみてはいかがでしょうか。
石川県に本社を構える株式会社さくらには、床暖房付きの新築住宅の建築事例がたくさんございます。
北陸地方を中心にモデルルームやギャラリーを展開していますので、気になる方はぜひ一度ご覧くださいませ。