さくらブログ
blog
- お役立ちコラム
「住宅を購入するよりも賃貸のほうがお得」と言われることもありますが、実際は賃貸と持ち家、どちらのほうが良いのでしょうか?
まずは賃貸と持ち家それぞれのメリットを比較してみました。
まとまったお金を工面する必要がないという金銭面での気楽さや、家族構成、住環境の変化に応じて、ライフスタイルに合った広さや家賃の物件に引越しすることができる融通性の高さは賃貸のメリットです。
また、修繕不要かつ不動産価格が下落してもその影響を受けることがなく、自然災害による資産の目減りもありません。
万が一、世帯主の年収がダウンしたとしても、家賃の安い物件に引っ越して倹約することも可能ですし、引っ越した後に「交通量が多くうるさかった」「ベランダ越しに向かいの住人と目があって気まずい思いをした」など、問題点があっても引っ越せば解決できるところが賃貸のメリットです。
老後は老人ホームや高齢者住宅に入るという選択肢も残せます。
また、賃貸だからこそ楽器を演奏できる防音室を備えた部屋や、アトリエを備えた部屋など個性的でユニークな物件を選択でき、その部屋に飽きたら手軽に住み替えられます。
仕事柄、転勤が多い人や、貯蓄力があって老後のために資金を備えられる人、地方や海外移住に興味がある人、実家がある人、ひとつの場所にとどまるのが性格的に苦手な人、近所付き合いが苦手な人などは、賃貸に向いているかもしれません。
賃貸の場合、自分の資産にはなりませんし、自分の思った通りにリフォームできません。
また、防音性が低い物件が多く、騒音に悩まされたり、逆にうるさければクレームを言われたりと、隣人トラブルを招きやすいといった事例があげられます。
一生家賃を払い続けなければならないと精神的な負担を感じることもあるでしょう。
また、立ち退きや家賃の賃上げを求められるケースが、なにかと生活が不安定になりがちです。
賃貸は永遠に自分のものになりませんが、家を購入すれば自分の資産になります。
ライフスタイルに合わせた住空間を作り上げることが可能で、「マイホームがある」という安心感を持てます。
注文住宅の場合は、間取りからデザイン、素材、設備すべてを自分の好きなように設計し、理想の空間を作ることができる、まさにオーダーメイドの家です。
専有部分しか自由にできない分譲マンションと比べて、リフォームから増減築まで自由度が高いのも戸建て住宅のメリットの1つといえるでしょう。
さらに、庭があると洗濯物を干すのはもちろん、家庭菜園やガーデニングを楽しむなど、誰に気兼ねすることなく、自由に使えます。
家から目が行き届く専用庭で、子どもたちを自由に遊ばせることもできて安心です。
また、敷地内に駐車スペースを設けることで駐車場を別に借りる必要がなくなり、毎月の駐車場代が発生しません。
郊外に家を建てる場合、通勤に時間がかかっても、子どものために環境が優れたエリアに住みたいと考える方もいるでしょう。
郊外には公園も多く、子育てにはピッタリの環境の良さを手に入れられます。
また、一戸建ては土地も資産となるので、年数が経って建物の価値がゼロになっても、地価は上がる可能性があります。
子どもに財産として残せますし、更地にして売却することも建て替えることもでき、自由が効く点が魅力です。
マンションですと子育て中、下の住戸に子ども達の走り回る音や騒音が気になりますが、戸建ては独立した建物で、音を気にする必要がありません。
ペットに関しても飼いたい動物を飼うことができます。
住宅ローンを完済した後の住居費が抑えられる点もメリットの1つといえるでしょう。
一度土地を購入し、建物を建ててしまうと、簡単に引っ越しや住み替えがしにくくなります。
仕事の都合で転勤が多い場合、家族を残して単身赴任するのか、それとも不在の間だけ賃貸に出すのかといった問題が起こることも。
また、土地と建物を購入するには、ある程度のまとまった頭金が必要となります。
毎年1回支払わなければならない固定資産税と都市計画税のほか、分譲マンションの場合は修繕積立金、管理費が毎月かかってくるので要注意。
分譲マンションの修繕積立金とは建物の壁や屋上、エントランス、駐車場などの共用部分を維持管理するためのもので、大規模修繕を行う際や修繕積立金が不足する際は、さらに一時金が必要になる場合があります。
駐車場や駐輪場を利用する場合、その費用も毎月かかってきますし、災害に備えて火災保険や地震保険への加入が義務付けられている物件も少なくありません。
一戸建ての場合、修繕積立金や管理費はかかりませんが、新築から10年を過ぎたころから、水道管や外壁塗装、お風呂や台所、トイレなどの水回りのリフォームなどが必要になってくるでしょう。
そうなった時に一度に支払う金額が大きくならないよう、一戸建てであったとしても修繕費を積みたてておく必要があると言えそうです。
修繕などの維持管理はすべて自己責任となるため、長期的に考えて、プランを練っておくことをおすすめします。
耐用年数は鉄筋コンクリート造りのマンションが47年であるのに対し、木造住宅の法定耐用年数は22年です。
この耐用年数が過ぎたからといってすぐに住めなくなる訳ではありませんが、少しでも長く済ませるためには適切な維持管理が必要と言えます。
下記の表が、修繕が必要となる目安の年数と修繕費用です。
さらに、火災などの災害時に備えて火災保険や地震保険に加入しておく必要があります。
戸建ての場合、自宅の倒壊だけではなく、近隣の家々にも被害が及んでしまうことがあるためです。
現役時代は問題なく支払えていたとしても年金生活者となると貯蓄したお金を切り崩して、これらの費用を捻出するのが大変になってくるかもしれません。
独立して建っていて、窓も多い一戸建ては、マンションに比べて外から侵入しやすく、空き巣に狙われやすいのが弱点のひとつです。
すべて自己負担となりますが、防犯対策としてホームセキュリティなどの導入を検討した方がよいでしょう。
賃貸と持ち家のメリット・デメリットは、それぞれ裏返しの関係と考えられます。
コスト面を考えることはもちろん重要ですが、ライフスタイルも考えて自分にマッチするほうを選ぶことが大切です。
【賃貸の場合】
例:
家賃10万円
【持ち家の場合】
例:
4人家族
年収800万円
4,000万円の物件を購入
頭金400万円
諸費用200万円
ローン金利2%
返済期間24年
持ち家プランは頭金を用意する必要があるので、住宅費累計額は賃貸より大きいですが、ローン完済後、賃貸と逆転します。
年収により多少異なりますが、年収800万のケースでは69歳で住宅費累計額が逆転します。
現役時代は賃貸が有利ですが、退職後に長生きするほど持ち家プランの方が特になり、累計額で2,682万円安くなります。
ただし、この試算だけを見て持ち家のほうが得だと判断するのは早計です。
前提条件しだいでシミュレーション結果は簡単に変わってきます。
たとえば3,000万円のローン(金利3%)を組んでマンションを購入し、このとき返済期間を1年短くすれば、返済総額は約60万円少なくなります。
どちらが有利になるかは、まさしく前提条件次第いえるのです。
賃貸ではローンがない分、ローン破綻をするリスクはありません。
介護が必要になったときには、老人ホームなどの介護施設に入るという選択肢を残すこともできます。
現役時代の貯金額や退職金の有無によっても変わりますが、支払える家賃の賃貸物件に引っ越すのも選択肢の1つです。
年金収入に対して毎月住居にかける費用は25%以内が理想といわれており、その範囲内で家賃を滞りなく支払っていければ賃貸でも問題ないでしょう。
契約更新料は必要になりますが、原則家賃を払えば、住宅の老朽化に対する補修・メンテナンス費用は自己負担する必要がなく、大家さんの支払いとなります。
住宅の購入資金、リフォームのための大きな資金がかからないのもメリットの1つです。
また、家賃が安ければ、住宅を購入するよりも総額が安くなる可能性があります。
ただし、年齢を理由に入居を断られる可能性はゼロとはいえません。
一生家賃を払い続ける必要があることや家賃として支払える金額によって、場所や広さ、設備などが制限されるなどのデメリットもあります。
一方、持ち家の場合、一生家賃を払い続けなくてはいけないという精神的な不安は取り除かれるはずです。
日本人の平均寿命は男性約81歳、女性約87歳ですので、長く住めば住むほど、賃貸より持ち家のほうがお得と言えます。
ただし、年齢的にローンを組むのが難しくなる老後に持ち家を購入するためには、相当な額の資金が必要です。
住みやすくするためのリフォームの費用ももちろん自己負担になります。
子育てが終わって子どもが独立し、夫婦ふたりのライフスタイルが定着したなど、自分たちにあった老後の住み替えについてお考えの方は、こちらをご覧ください。
老後の【住み替え】どうしますか?理想の生活を送るために考えるべきこと – www.sakura-inc.net/blog |
・子どもに資産を残すことを考えている
・将来、年金だけで暮らしていくことに不安がある
・現役の時とできれば同じ場所に住みたい
・住宅の所有願望がある
・健康状態に不安がある
・賃貸には少ない、4LDK以上の部屋数が必要である
・大型のペットと暮らしたい
これらのチェックリストで該当する点が多い方は、賃貸住宅よりも持ち家のほうが合っているかもしれません。
老後の資産形成のためにも、持ち家があったほうが良いとお考えの方は、ぜひ一度石川県に本社を構える株式会社さくらまでご相談ください。
お客様のご予算やライフスタイルに合わせて最適な住宅の購入プランをご提案させていただきます。
「マイホームを購入してよかった」と思えるよう、サポート体制を整えています。