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- お役立ちコラム
家を建てよう!と考えたとき、どのような家を理想とするのかは人それぞれですが、せっかく家を建てるのだから、性能の良い家に住みたいと思う人も多くいるでしょう。
しかし、「性能の良い家」と一口に言ってもそれは地震に強い家なのか、省エネ性抜群の家なのか、シックハウス症候群にならないよう、健康に良い素材を使った家なのかなど、基準は人によって様々です。
住宅の性能を示すものとして、住宅性能表示制度があります。
住宅性能表示とは構造の安定性、火災時の安全、劣化の軽減、維持管理・更新への配慮、温熱環境・エネルギー消費量、空気循環光・視環境、音環境、高齢者等への配慮、防犯といった10の分野で、等級によって住宅の性能を数値化しているものです。
また、平成21年6月に施行された長期優良住宅認定制度には認定基準があり、劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、省エネルギー性といった4つの分野において、等級の数字が大きいほど性能が良いということを示しています。
近年、住まいの温度と健康が密接に関係していることがわかってきていますが、夏は涼しく、冬は暖かい、温度差の少ない快適な家に住みたいと望む人がおそらくほとんどであるはずです。
健康寿命をのばすためにも、住宅には高い断熱性をもたせることが必須になってきます。
ここでは、断熱性能の指標となるUa値について詳しく紹介していきます。
Ua値とは、「外皮平均熱貫流率」のことで、住宅の内部から床、外壁、屋根や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値のことを指します。
このUa値が小さければ小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い家であるといえます。
断熱とは住宅の中の温度を外に伝わりにくくするつくりのことです。
夏にクーラーをつけて冷やした空気や、冬に暖房で温めた空気を外に逃がしてしまうようでは快適な家とはいえませんよね。
快適な温度をできるだけ外に逃がさないようにするための住宅の工夫が断熱と呼ばれるものです。
高気密で断熱性の高い住宅は、外の暑さや寒さの影響を受けにくくなります。
そのため冷暖房が効率よくかかり、1年中快適に暮らせるのが最大のメリットといえるでしょう。
高断熱の性能を上げれば上げるほど、小さなエアコン1~2台で家中の冷暖房が可能になり、エネルギーロスが最小限で済むため、電気代の削減にもつながります。
気密性や断熱性を上げるにはある程度のコストがかかりますが、毎月の冷暖房費用は抑えられるでしょう。
また、冬場のお風呂や洗面所、夜間のトイレや廊下などにヒートショックの危険がひそんでいるといわれますが、高気密で高断熱な家は部屋ごとの温度差が少なくなるので、急激な温度変化による心臓や血管に負担がかかるリスクが減少されます。
小さな子どもから高齢のご家族までを含めた健康な暮らしをサポートし、長寿命への安心感へとつながっていくでしょう。
さらに、高気密・高断熱住宅は、防音、遮音性にも優れているので、小さなお子さんがいるご家庭や楽器を演奏する方、周囲の騒音などを気にせずに暮らしたい方などにとっては、防音効果もメリットのひとつといえるでしょう。
2021年からはこのUa値が新築の常識になってきそうですが、こちら詳しくは次章で紹介していきます。
1997年に定められた京都議定書の後継となるパリ協定で、日本は2020年以降の中期目標として、2030年度の温室効果ガスの排出を2013年度の水準から26%削減することが目標として定められました。
一般的に住宅を建てる際には二酸化炭素の排出量が増加すると言われていますが、それも良質な住宅を計画することによってエネルギーの削減を期待できるのです。
こうした事情を踏まえて省エネ法の改正により、2021年から住宅の断熱性能については、設計の段階で工務店や設計士からお客様への説明が義務化されることになりました。
ハウスメーカーの営業担当者や建築デザイナーは設計した住宅の省エネ計算を実施し、その性能を正確に伝える必要性があるのです。
また、300㎡未満の新築する家が、住んでいる地域のUa値に適合しているかどうかといった確認が必要となります。
この基準は本来2020年に義務化される予定でしたが、工務店・設計士ともに、省エネ計算ができると回答したのは約5割にすぎなかったため、先延ばしとなり、最終的には2021年に義務化される運びとなりました。
家のエネルギー収支をゼロ以下にする住まいのことをZEH(ゼッチ)住宅といいますが、エネルギーの自給自足ができる快適な住まいや、ZEHを上回る断熱性の基準となるHEAT20のG1、G2、G3グレードの家を求める人も増えてきました。
基準に見合った家は、資産価値が高く保たれるだけでなく、住人にとって快適かつ健康に長く住み続けられる家になるでしょう。
ここからは、Ua値がいくつであれば断熱性が優れている高性能住宅といえるのか、見ていきたいと思います。
Ua値は、地域によって異なり、大きく分けて8つの区分に分けられます。
上記の図を参照してください。
まず、地域1と2の北海道では、Ua値が平成28年省エネ基準で0.46以下、ZEHでは0.40以下、HEAT20のG1グレードは0.34、G2グレードは0.28となっています。
地域3では、平成28年省エネ基準で0.56以下、ZEHでは0.50以下、HEAT20のG1グレードは0.38、G2グレードは0.28となっています。
地域4では、平成28年省エネ基準で0.75以下、ZEHでは0.60以下、HEAT20のG1グレードは0.46、G2グレードは0.34となっています。
地域5では、平成28年省エネ基準で0.87以下、ZEHでは0.60以下、HEAT20のG1グレードは0.48、G2グレードは0.34となっています。
地域6と地域7では、平成28年省エネ基準で0.87以下、ZEHでは0.60以下、HEAT20のG1グレードは0.56、G2グレードは0.46となっています。
地域8の沖縄では、基準となる規定はありません。
ここでは、どのようにUa値を導き出すのか、その測定方法についてみていきたいと思います。
式であらわすと、「外皮平均熱貫流率(UA値)=熱損失量(w/k)÷外皮面積(m2)」となり、1㎡あたり何wの熱が逃げるのかを示しています。
外皮平均熱貫流率(UA値)は、住宅の内部から床、外壁、天井(屋根)や開口部などを通過し、外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値となります。
この値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことになります。
断熱性抜群、高性能で省エネ性を兼ね揃えた住宅は、これからの日本の住宅のスタンダードになっていくはずです。
新築住宅を建築、または購入する予定のある方は、デザインや設備だけではなく住宅性能にも着目して、高性能で快適に暮らせる家を探してみませんか。
高性能の住宅は劣化速度が遅く、長きにわたって快適に暮らせるはずです。
株式会社さくらでは、新しい時代に対応する高い性能とバリエーション豊富なデザインを兼ねそろえた、ハイスペックな2020年基準の住宅をご提案しています。
従来の住宅に比べ、光熱費を約40%削減できるZEHの家は、安心のプレウォール工法を採用しているのが特徴です。
また、お客様のご要望やご希望、ライフスタイルなどのニーズに合わせた自由設計住宅はもちろん、必要なものをすべて含んでいてわかりやすいオールインプライスの住宅など、お客様一人ひとりにマッチする最適な住宅の提案をさせていただきます。
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