さくらブログ
blog
- お役立ちコラム
「モデルハウスを購入したいけど実際の住み心地が心配」と悩んでいませんか?
モデルハウスは見学した家そのままなので、イメージが膨らみ欲しくなってしまいますよね。
ただしモデルハウスを購入するときはいくつか気をつけるポイントがあるので、注意が必要です。
この記事ではモデルハウスのメリット5つ、デメリットを3つ、またモデルハウス購入で失敗しないための注意点も紹介します。
モデルハウスとは、お客様向けにサンプルとして建てた家を意味します。
あなたの暮らしがイメージしやすいよう、設計図からは読み取れない「住まいの体感をしてもらうための家」です。
モデルハウスは主に、「住宅展示場」と「分譲地」で販売されています。
モデルハウスはハウスメーカー・工務店にとって、体験型の実物広告なのです。
H3: モデルハウスは常時販売されていない
モデルハウスは、住宅展示場や分譲地でいつも販売されているものではありません。
モデルハウスの公開期間が終了し、はじめて販売されるからです。
住宅展示場内のモデルハウスは、建築会社にとって「最新の家」をPRする場所。
展示期間が終了すると今までのモデルハウスは販売され、新しいモデルハウスが建てられます。
分譲地のモデルハウスは、一定期間がすぎる・分譲地内の他区画物件が完売すると販売されるケースがほとんどです。
住宅展示場で人気のモデルハウスは抽選方式となります。
モデルハウスには「この家が欲しい」と人を魅了するたくさんのメリットがあるからです。
建築会社は最新の工法にこだわり、選りすぐりの住宅設備・注目の換気システムなどを備えるでしょう。
住宅展示場のモデルハウスを購入したいなら、その建築会社のサイトで抽選の受付開始日・申込方法などをチェックしてみてください。
モデルハウスとオープンハウスは一見似ていますが、別物です。
モデルハウスは「住まいを体感」できるサンプル住宅であるのに対し、オープンハウスはすでに住んでいる・これから住む予定の住宅に入り「暮らしを体感」できる住宅だからです。
オープンハウスとは、そもそも不動産業界で「開放(=オープン)した販売物件(=ハウス)を購入希望者に内覧させること」の意味で使われました。
しかし最近では、各々の建築会社が自社のコンセプトに沿い使用するようになっています。
モデルハウスを購入する5つのメリットは以下のとおりです。
• モデルハウスは「家具付きの一戸建て」としても購入できる
• モデルハウスは格安販売されることがある
• 注文住宅でないので設計労力を削減できる
• 住み心地をイメージしやすい
• 立地・アクセス・周辺環境の良さを兼ね備えている
H3: モデルハウスは「家具付きの一戸建て」としても購入できる
モデルハウスは住宅設備や家具などが住宅とセットになり、家具付きの一戸建てとしても購入できます。
建築会社にとってモデルハウスは「最新のこんな家が建てられます」とPRするもの。
住宅設備や家具などは使い回さず、モデルハウスごとに調達しコーディネートされるのが一般的だからです。
最高級の設備に加え、照明・カーテンなども専門家が壁紙や床の色に合わせてコーディネートしています。
つまり家具や調度品を「選ぶ・考える手間」もなく、プロがコーディネートしたグレードの高い家を手に入れられるのです。
モデルハウスを購入するとき、値引きされるのが一般的です。
建築してから期間が経過していることや、多数の訪問客が出入りしていたことを踏まえ値引きする建築会社が多いからです。
なかには商談スペースとして使用した部屋の床材に多少の傷があるなどの理由で、格安販売されることもあります。
格安販売の理由があなたにとって支障のない範囲であれば、そのモデルハウスの購入もよいのではないでしょうか。
モデルハウスは「サンプル物件としてすでに建てられた家」なので、注文住宅のように一からプランニングする必要がなく労力を削減できます。
注文住宅のような建築会社・土地探しからのスタート、設計・間取りを熟考する必要がないからです。
さらにモデルハウスは生活をより実感できるよう、キッチンには食器類、玄関の飾り棚には花瓶まで備え付けられている場合も。
モデルハウスは様々なかたちで手間を削減してくれるのです。
モデルハウスは、あなたの住み心地がイメージしやすいようコーディネートされており、より具体的に「住まいを体感」できます。
設計図上でイメージできることには限りがあります。
あなたがモデルハウスを見学して、「ここに住めばこんな感じで生活するのね」と住み心地や暮らしをイメージしやすいのが特長です。
H3: 立地・アクセス・周辺環境の良さを兼ね備えている
分譲地のモデルハウスは、立地・アクセス・周辺環境の良さを兼ね備えています。
物件の良さを多くの人に知ってもらうことや、商談スペースとして来ていただくことを想定して建てるからです。
見晴らしのよい角区画や、バスの停留所・幹線道路につながる階段の近くなどに建てられています。
分譲地のモデルハウスは、立地・アクセスの良さなど好条件が備わっている家なのです。
モデルハウス購入のデメリットは以下の3つです。
• モデルハウスは中古住宅
• 住宅展示場のモデルハウスは土地が必要になる場合も
• 修繕費用が発生する場合も
家という大きな買い物を失敗しないためにも、ここではモデルハウスを購入する際の注意点を紹介します。
モデルハウスは新築ではなく「中古住宅」とイメージすることが大切です。
以下の3つの特徴から新築の住宅とは勝手が違うからです。
• 「住宅瑕疵担保責任保険」に加入できない場合がある
• 家具・電化製品の保証期間が短くなる
• 水回りが未使用とは限らない
住宅を建ててから1年経つと、品確法で定める「新築住宅」に該当せず住宅瑕疵担保責任保険に加入できません。
「新築住宅」の定義で重要なポイントは、
• 新たに建設された住宅であること、建設工事の完了から1年以内であること、
• 人の居住がないことです。
つまり築1年以上経過したモデルハウスは中古住宅扱いとなり、品確法の対象外となってしまいます。
「瑕疵担保責任保険」は住宅を購入した後で瑕疵(=欠陥)が見つかった場合、補修費用に対し保険金が支払われる大切な保険です。
モデルハウス購入の際は、「瑕疵担保責任保険」や「補償の詳細」を必ず確認してください。
「家具付き一戸建て」のモデルハウスを購入するときは、家具・電化製品の保証期間がいつまでなのかを確認しましょう。
「保証期間がモデルハウス購入後数ヶ月で終了する」なんてことがあるかもしれないからです。
品質保証期間はメーカー・製品によって異なります。
「家具付き一戸建て」のモデルハウスを購入する際は、セット販売される住宅設備機器・家具・電化製品などの保証期間を確認してください。
モデルハウスの水回りは未使用とは限りません。電気や水などを通して使用しているからです。
また「住まいを体感できるイベント」として実際に宿泊できるモデルハウスもあり、その場合キッチンやバスルームも使われています。「人の居住がないこと」と「住宅設備が未使用だ」とのことは、決してイコールではありません。
さらにモデルハウスの間取りを、不特定多数の人が見て知っていることも念頭に置きながら購入を検討しましょう。
住宅展示場にあるモデルハウスを購入するには、そのモデルハウスを建てる宅地が必要になる場合があります。
住宅展示場内のモデルハウスはサンプル物件であり、その場所に住めないときがあるからです。
また住宅展示場内のモデルハウスは、訪問者によい印象を与えるよう吹き抜け空間や中庭の配置など贅沢な間取りを多用しています。
住宅展示場内のモデルハウスは、広い土地を必要とする場合が多いことに注意しなければなりません。
モデルハウスの購入では「修繕費用を負担するのは誰か」となるトラブルが多い傾向にあります。
外壁に少しひび割れがある場合などで突発的な補修が必要になったときに、その修繕費用を負担するのは売主なのか買主なのかが不明瞭だからです。
モデルハウスを購入する前に、修繕が必要な箇所をくまなくチェックしましょう。
トラブルにならないよう、購入前に「修繕費用の負担先」を明確にすることが大切です。
家の根幹である構造についても確認しましょう。
モデルハウスは「こんな家に住めたらいいな」と思ってもらえるよう、見栄えの良さだけを重視して中身が疎かになっている可能性もゼロではないからです。
家が完成したら見ることのできない柱や梁(はり)など重要な構造部分は、購入前に契約書などで確認しましょう。
構造上の欠陥などにより雨漏りがあっても困りますので、屋根裏や床下などの見えないところに雨水のシミがないかも確認が必要です。
家の土台となる基礎工事を確認してください。
構造と同様に、基礎工事は家が完成したら見えません。購入前に契約書などで確認しましょう。
とくに分譲地のモデルハウスは土地とセット購入するので、基礎工事の前に行われる地盤調査も契約書で確認してください。
モデルハウスを購入してから後悔しないように、ここでは「住み続ける」「生活する」という視点で確認するポイントを紹介します。
この家に「住み続ける」視点で考えましょう。
住み続けるには、その日1日だけではなく四季に応じた住み心地を考える必要があるからです。
梅雨時期の洗濯物干しはどうするか?夏と冬の光熱費はどうなるか?など1年を通して考えましょう。
住み心地のよいモデルハウスとなるには、購入前の厳しいチェックが肝心です。
モデルハウスはその見栄えの良さから、開放感のある吹き抜け構造が多く光熱費の高い家となります。
吹き抜け構造の空間や部屋の広さから、冷暖房費が高くなってしまうからです。
夏はなかなか部屋が冷えませんし、冬はなかなか暖まりません。
光熱費が高くなっても支障がないか考えることが大切です。
モデルハウスは訪れる人が「憧れる家」である必要があります。
そのためうっとりするような豪華設備に、プロ厳選のハイグレードなシャンデリアがアレンジされていることも多いもの。
暖炉のような豪華設備も使わなければムダな空間ですし、シャンデリアは掃除が大変です。
豪華設備やハイセンスなインテリアが、あなたの生活・家事同線に沿うものか考えてください。
身の丈にあう家は、あなたの住み心地の良さにつながります。
日当たりの良さを確認してください。
日当たりの良さは洗濯物が乾くだけでなく、照明不要で光熱費減・梅雨時期のカビ防止などにつながるからです。
午後になると、太陽が他の建物に隠れて日当たりが悪くなることもあります。
できれば午前と午後の2回、日当たりを確認しましょう。
水回りの使い勝手は必ず確認してください。
あなたの家事動線に沿わない水回りは、家事効率を下げてしまうからです。
家事は毎日行われるもの。
妥協せず厳しい目でチェックしてください。
水回りの使い勝手の良さは、あなたの家事効率と住み心地をアップしてくれます。
防犯面で万全な備えのある窓か確認しましょう。
なぜなら戸建て住宅における泥棒の侵入経路は、半数以上が「1階の窓」だからです。
防犯対策の施された窓は、災害対策にもつながります。
頑丈で万全仕様の窓ガラスは、強風で飛来物がぶつかった時に割れずに済むのです。
内窓をつけた二重窓・ペアガラスなど頑丈な窓の仕様になっているか、雨戸やシャッターがついているのかを確認してください。
分譲地のモデルハウスにおいては、この家に「生活する」視点で周辺環境を確認しましょう。
通勤・通学など交通利便性の良し悪しなどで、毎日の生活を快適に効率良く過ごせるかが決まるからです。
さらに安心安全に暮らしていける環境かどうかも、生活の基盤となります。
一般的なモラルやマナーが守られているか周辺環境を確認しましょう。
通勤・通学など交通利便性がよいだけではなく、コンビニ・郵便局・スーパーなどが近くにあるかを確認しましょう。
電池が切れた・しょう油などを切らしてしまった時に、ちょっとしたお買い物がすぐにできる便利さも重要だからです。
小さいお子様がいらっしゃるご家庭では、突然夜中に高熱を出すこともあるでしょう。
夜間診療の小児科や総合病院が近くにあるかも確認してください。
落書きがそのまま放置されていないか確認しましょう。
落書きは街の風紀を乱しかねないからです。
街の風紀は、その街に住む人々のモラル・マナーによって守られます。
ポストや掲示物に落書きがないか、落書きがあっても消すなどの対処がなされているか確認しましょう。
モデルハウスを購入するとき、購入する前に「しっかり確認する」ことが大切です。
そのためにはその建築会社を知ることがポイント。
これからモデルハウスも含め新しい住宅の建築や購入を考えているあなたは、ぜひお問い合わせください。
株式会社さくらでは、注文住宅の設計・施工だけでなく分譲住宅やリフォーム事業も展開しています。
また北陸地方を中心にギャラリーやモデルハウスがあり、見学のご予約も受け付け中ですよ。