さくらブログ
blog
- お役立ちコラム
夫婦2人と子ども2人の4人家族が暮らすのにぴったり間取りとは、どのような間取りでしょうか。
子どもの年齢にもよって理想の間取りは異なってきますが、その時々で家族全員が快適に暮らせるように考えたいものですよね。
こちらの記事では、家族4人が快適に暮らせるためのふさわしい間取りや広さ、さらには気をつけたいこともあわせて紹介します。
4人家族が快適に暮らせる一戸建ての広さは38坪となります。
これは、国土交通省が掲げる数値から換算した値です。
国土交通省が取りまとめた「住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準」をもとに説明します。
はじめに坪数と㎡を確認しておきましょう。
1坪=3.31㎡となります。
畳にすると約2畳の広さです。
最低居住面積水準とは、世帯の人数に応じて「健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準」です。
国土交通省はすべての世帯で達成を目指しています。
最低居住面積水準の算出方法は、2人以上の世帯では、10㎡×世帯人数+10㎡となります。
【世帯人数別の住戸専用面積例(単位:㎡)】( )内は3~5歳児が1名いる場合
2人 | 3人 | 4人 | |
最低居住面積水準 | 30(30) | 40(35) | 50(45) |
参考:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)における最低居住面積水準」より
誘導居住面積水準とは、世帯の人数に応じて「豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準」です。
一般型と都市型に分けられており、算出方法は以下の通りです。
- 一般型:2人以上の世帯だと25㎡×世帯人数+25㎡
- 都市居住型:2人以上の世帯 20㎡×世帯人数+15㎡
【世帯人数別の住戸専用面積例(単位:㎡)】( )内は3~5歳児が1名いる場合
2人 | 3人 | 4人 | |
一般型 | 75(75) | 100(87.5) | 125(112.5) |
都市居住型 | 55(55) | 75(65) | 95(85) |
参考:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準」より
ご覧のように、国交省は4人家族が住宅内において快適に生活するために必要な広さを125㎡と提示しています。
前述の1坪3.31㎡で換算すると、国が提唱する4人家族の理想的な一軒家の広さは約38坪となるのです。
一戸建ての平均的な広さは、おおむね30~40坪となります。
(関連記事:戸建ての坪数の平均は34坪!?広さ別間取り例も紹介)
30坪なら20畳ほどのLDKに加えて6畳ほどの洋室が3部屋の3LDKとできますし、ウォークインクローゼットも設計可能です。
理想的とは言えないまでも、十分快適な暮らしができるでしょう。
むしろ4人家族に対して必要以上に広すぎる家よりも、コンパクトに住めば光熱費を抑えることも可能ですし掃除も楽に行えると言った考え方もできます。
4人家族なら平屋であっても30~40坪が目安となります。
間取り考え方は変わらないのですが、30~40坪は住宅の面積であることに注意しましょう。
建ぺい率を考えると、50坪以上の敷地が必要になります(建ぺい率について)。
住宅の面積が30坪を下回ると部屋数が減る、収納が減るなど手狭になりがちです。
とはいえ間取りの工夫で十分な面積が確保できない場合でもご提案できるかもしれないので、まずは株式会社さくらまでご相談いただければと思います。
4人家族に理想的な間取りは3LDKとも言えますが、子どもの成長段階に合わせて3LDKの使い方も変化していきます。
子どもの成長段階にふさわしい3LDKの使い方を紹介します。
子どもが赤ちゃんから幼少期の4人家族のケースです。
この時期は、ママにとっては子育てがメインの日常になります。
子どもが2人とも赤ちゃんから幼少期の場合には、まだ子ども部屋は必要ないでしょう。
赤ちゃんの時は目が離せませんし、幼児期になってもまだまだ子どもから目を離すわけにはいきません。
ほぼ一日中ママと一緒に過ごしますから、まだ子ども部屋は不要です。
子どもが赤ちゃんだったり幼少期には、リビング横に和室があると何かと便利です。
リビングから続き間となる配置の間取りだと、使い勝手も良いでしょう。
襖や引き戸を取り外したり開け放したりすれば、広いリビングとして使えます。
赤ちゃんのうちはお昼寝の時間も長いですし、おむつ替えや授乳の際も和室があると落ち着いてお世話ができるでしょう。
第一子が小学生になる頃には、少し間取りの使い方を考える必要が出てきます。
なぜなら小学生になると、学習スペースを確保する必要があるからです。
一般的には、子どもが小学校へ入学するタイミングで、子ども部屋を準備する家庭が多いようです。
小学校へ通うようになると、家での学習時間や環境も確保しなければなりません。
ランドセルの用意とともに学習机も購入し、子ども部屋へ設置することになるでしょう。
最近では、子どもが小学生のうちはリビングに学習環境を整えるケースも多く見受けられます。
個室の子ども部屋ではなく、親の目が届く場所で勉強する事により学習が捗るのでしょう。
ちょっとわからない時にすぐに質問できる環境も良いようです。
リビング学習をさせる場合には、リビングに学習机を置いて子ども用のスペースを確保してあげるといいですね。
子どもが中学生以上になると、できれば個室での勉強環境を整えてあげたいものです。
小学生時代と比べて格段に学習時間が長くなるからです。
中学生以上の子どもには、独立した子ども部屋を確保してあげるのが理想的ではあります。
中学生ともなると学習時間も長くなってきますし、集中する環境も必要です。
また、1人の時間を大切にしたくなる年頃でもあります。
とくに子ども2人が男女の兄妹の場合には、1人に1部屋の子ども部屋を用意してあげられることは理想です。
2階建ての場合、リビングに階段を設置するのはおすすめできます。
子どもが朝出かける時や帰宅後に、必ず家族と顔を合わせる環境作りができるからです。
子どもが中学生以上になると、なかなか親子のコミュニケーションも取りづらくなります。
まったく親と口をきかない時期もあります。
そんな時でも、リビングに階段があると「いってらっしゃい」「おかえり」と声かけができるでしょう。
子どもが小さいうちは2人で一部屋として使ってもらい、ある程度の年齢になったらフレキシブルに間仕切りをして個室感を確保する方法もあります。
10畳ほどの部屋でしたら、中央で間仕切りをすれば5畳ずつの個室が確保できます。
新築時に、あらかじめ将来性を見越してレールをつけるなどしておけば、大きな工事も不要で実現できるでしょう。
フレキシブルな部屋作りの間仕切りには、以下のような方法が考えられます。
- 引き戸
- 可動式室内ドア
- 襖
- アコーデオンカーテン
- 家具で仕切る
部屋を2つに分けた時の将来を見越して、新築時にドアを2つ付けておくことも得策と言えます。
このようにフレキシブルな活用ができる間取りはとても魅力的です。
子育ては長く続くように思えますが、案外短いもの。意外と早くに子どもは独立していきます。
そんな将来性も見越して、子どもが独立後にはどのように生活するかも考えたいものですね。
子どもが独立していなくなると、それまで使っていた子ども部屋は空き部屋となります。
うっかりすると物置き部屋となってしまいますので、そうならないように子どもがいなくなった後の子ども部屋は有効活用しましょう。
子どもは独立したとしても、時々は帰ってきて泊まる場合もあるでしょう。
子どもが結婚した場合には、家族を連れて帰ってくることもあります。
子どもがいなくなった後の子ども部屋は有効活用したいものですが、時折り帰ってくる子どものためにいつでも泊まれるように準備はしておきたいものです。
4人家族の間取りで気をつけたいことについて紹介します。
後々こんなはずじゃなかったと後悔することがないように、事前に確認しておきましょう。
間取りを決める際に考慮したいのが日当たりです。
日当たりの良い部屋の優先順位を考えましょう。
日中一番長く過ごすリビングは、日当たりの良い位置に配置したいものです。
2階の子ども部屋も日当たりの良い方角が好ましいかもしれません。
また夫婦の寝室は夜寝るだけの部屋ですので、日中の日当たりを気にする必要はないでしょう。
家族4人分の収納はしっかりと確保したいものです。
すっきりと暮らすためには、家族4人の物が上手に収納できることが望まれます。
たとえ子どもが大きくなったとしても、適度に家族同士が触れ合えつつ距離感を保てる間取りであることが望ましいでしょう。
子どもの成長に合わせて、フレキシブルに対応できる間取りは理想的と言えます。
子どもが成長するとともに、家族の生活スタイルも変化していくからです。
生まれたばかりの子どもでも日々どんどん成長していきます。
やがて小学生となり中学生・高校生・大学生へと成長しますので、その時々に対応できるような間取りとしておくのが良いでしょう。
今回は国の基準や一般的な傾向から、4人家族にピッタリの広さは30~40坪で間取りは3LDKは欲しいとお話しました。
ただあなたのご家族に本当にふさわしい理想の間取りは、また別にあるかもしれません。
家の間取りは子どもの成長段階に適応して、家族全員が快適に暮らせることが理想ですよね。
注文住宅のご相談は、ぜひ株式会社さくらまでお気軽にお問い合わせください。
豊富な経験と実績から、あなたのご家族にふさわしい間取りをご提案いたします。