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- お役立ちコラム
あこがれのマイホーム。
家を建てるなら、理想的な住まいを実現したいと思う人が多いのではないでしょうか。
ここでは、自由にオーダーできる注文住宅の間取りの中でも特におしゃれでトレンド要素もある「スキップフロア」について解説していきたいと思います。
スキップフロアとは、同じ空間の中に少しずつ段差をつけたり、数段の階段をつけたりして、中2階や中3階を設けるつくりのことをいい、狭小地や平屋住宅で活用されることが多い建築方法です。
奥行きのある大空間が生まれ、単調なフロアにメリハリを出せるといった特徴があります。
床面の高さの違いのある場所に作られるロフトもよく知られていますが、こちらは就寝スペースや子どもの遊び場、収納スペースと多目的に使用することができます。
しかし、建築基準法において、ロフトの天井高は1.4m以下、床面積を直下の階の2分の1未満に収めなければならないことや、別のスペースに行くことができない点が、スキップフロアとは異なっています。
同じ部屋の中でも景色や雰囲気が違ってみえる、そんな些細な変化が楽しいスキップフロアにはどのようなメリットとデメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。
スキップフロアを作るための段差部分や階段に引き出しをつけると、便利な収納スペースに大変身!
小分けに収納できるだけではなく、引き出しタイプであれば何が入っているのか一目瞭然です。
また、階段下にも収納スペースを設けることもでき、デッドスペースを活用できます。
重たい物品の収納や衣服をかけるクローゼットにしても良いでしょう。
狭小地や平屋住宅において、空間を有効に活用できるスキップフロアはピッタリと考えられます。
壁があまりない平屋の家では空間が単調になりがちですが、スキップフロアを作ることで空間に変化が生まれ、まるでパーティションで仕切ったかのような区切りを作ることができます。
さらに奥行に広がりを持たせることができるので空間が豊かになり、心地のいい住まいとなるのです。
平坦なフロアに比べ、段差のあるスキップフロアは、実際の面積よりも視覚的に広く見えるというメリットがあります。
また、太陽が当たる方角を高くすることで、日差しが入る明るい空間を作ることができます。
仕切りがない分、家族の気配を感じられ、コミュケーションもスムーズにとることができる点も家庭を大切にしたい人にとって大きなメリットと言えるでしょう。
土地に建てられる建物の高さの上限を制限する「高さ制限」を設けている土地では、用途地域や高度地区の種別、都市計画などによってそれぞれの上限値が決められています。
そのような土地で、有効面積を増す方法のひとつがスキップフロアです。
外から見ると2階建てでも、3階建てのような空間を確保することができるのです。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、昨今リモートワークへの対応が求められることが多くなりました。
通勤時間もなくなりストレスが減ったという声がある一方で、自宅でのリモートワークは、家族がいてなかなか集中できないといった悩みをお持ちの人も多いのではないでしょうか。
スキップフロアで設けたプライベート空間であれば、集中できるワークスペースにピッタリです。
また、コロナ禍で在宅時間が長くなったことで、仕事だけでなく趣味に集中できる空間づくりに注目が集まっています。
まるで秘密基地のように思えるスキップフロアは、子どものプレイルームや外出しなくても楽しめる趣味用のスペースにも使うことができるのです。
スキップフロアにした上段には明るい色合いの床にし、下段は暗めの床にして空間の境目を強調するといったことも、平らな床でいきなり色が変化するのに比べ、スキップフロアがあることで違和感がなくなります。
また、目線の高さを調節できるので、景色を眺めながら食事をしたいという場合、キッチンエリアを一段高くするだけで、ダイニングが印象的になるのです。
ここまでで紹介してきた通り、メリットの多いスキップフロアですが、全くデメリットがないわけではありません。
たとえばスキップフロアは壁で仕切らず大きなワンルームのような空間となってしまうため、断熱や空調に配慮が必要となってきます。
空調の効きが悪くなってしまうと、おのずと電気代がかさんでしまいますよね。
しかし、このデメリットもあらかじめ断熱対策をとった家にすることで改善されるでしょう。
ただし、スキップフロアがない家と比べると、階段や床板ひとつひとつに工夫が必要となるため、材料費や手間がかかり、建築コストが高くなる可能性があることも覚えておきたいものです。
スキップフロアは、段差のないバリアフリーとは真逆の空間となるため、子どもにとって最高の遊び場になる一方で、高齢者のいるご家庭や車椅子を使用している人や、毎日の階段の上り下りが苦痛という人にとっては、使いづらいと感じるかもしれません。
また、スキップフロアの段差につまずかないよう慣れるまでに時間がかかる場合もあるでしょう。
小さな子どもや高齢者にとってはなおさらです。
家や土地などの資産に対して課税される固定資産税。
通常の1階建て、2階建ての家と比較して段差をつけてスペースを広くすることを目的としたスキップフロアは、床面積が広くなるため、固定資産税が高くなってしまう傾向にあります。
スキップフロアの設計に慣れている建築士や建築業者に相談してみると、有益なアドバイスを受け取れるかもしれません。
自治体は、家を建てる設計書を見て、建築基準法に照らし合わせ建築物を審査しますが、スキップフロアについては自治体によって判断が分かれているのが実態です。
スキップフロア付きの2階建てを想定していたのに、3階建ての家とみなされたり、そもそもスキップフロア自体を認めていない自治体もあったりするので、事前に自治体に確認しておきたいものです。
この点を考慮すると、やはりスキップフロアの設計・施工になれた建築業者に任せることが大切といえるでしょう。
広いワンルームのようなスキップフロアは、壁面が少ない吹き抜けになっている場合が多いので、音が筒抜けになり遮音性が低くなってしまいます。
対策として、遮音カーテンなどを使用する方法がありますが、多用しすぎてスキップフロアの効果を損なわないようにしましょう。
空間を無駄なく使うことが要求される狭小住宅で有効なのはもちろんのこと、面積の広い平屋の住宅でも、床の高さに差をつけるだけで空間に動きが生まれます。
今ある空間を最大限に使えるプライベート空間へと早変わりするスキップフロア。
仕事はもちろん、勉強に趣味に子どものプレイスペースなど、さまざまな活用ができる空間を求めている方にピッタリといえます。
プライベート空間でありながら、まるで同じ空間で過ごしているかのように、声をかければすぐに返事が戻ってくる距離の近さであれば、家族とのコミュニケーションも希薄にならずにすみます。
キッチンで料理をしているときでも、広々とした空間に子ども達の声が聞こえ、成長を優しく見守ることができるのです。
普通の間取りの家ではちょっと物足りない、ほかの家とは違った特徴的で遊び心のある自分だけのプライベート空間です。
それぞれが部屋にこもってしまったままだと距離ができてしまいますが、リビング、キッチン、スキップフロアなど家族それぞれの居場所が異なっていても、空間が同じなので、会話もすぐにできますね。
中2階にあるスキップフロアからは、ダイニングテーブルがある1階を見下ろすことができ、見上げれば2階にある各部屋へ通じるドアを目にすることもできます。
子どもにとっては秘密基地のようで、大人にとっても、子どもの頃にあこがれた隠れ家的な空間で、楽しく過ごすことができるのではないでしょうか。
スキップフロアであれば、このような小さなスペースも無駄にしません。デッドスペースを作らずに済むのです。
小窓からの採光によって、やわらかな日差しが差し込み、小さなスペースでも明るい雰囲気が保たれます。
一人静かに本を読んだり、パソコンをしたりできるだけではなく、子どもの勉強スペースにもピッタリです。
このように、スキップフロアを上手く活用することで暮らしのカタチに変化をもたらすことができ、思い描いた理想の暮らしに近づけることができるのではないでしょうか。
スキップフロアは非常に高度な構造計算をしなければその安全性を検証することができないため、実績があり、なおかつ耐震性に確実な家づくりをしているハウスメーカーや建築会社にを選ぶことがポイントになってきます。
設計や施工に十分な経験をもつ株式会社さくらでは、お客様の要望をふまえ、計画の段階からしっかりとこだわり、納得し、そして喜んでいただけるよう取り組んでまいります。
今回ご紹介したスキップフロアの他にも人気の高い間取りを備えた住宅もたくさん提案していますので、トレンドを重視する方にもおすすめです。
北陸地方を中心にギャラリーやモデルルームを展開しておりますので、気になる方はぜひ一度足をお運びください。
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