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- お役立ちコラム
「新築を建てるけど、外構ってみんなどうしているのだろう。後悔しているポイントなんかはあるのかな」というあなたに、みんなの失敗例を15紹介します。
後悔しないための注意ポイントとして参考にしましょう。
新築外構15の失敗例を紹介します。
そもそも外構とは以下のようなエクステリアを構成する要素の総称です。
- 門やフェンス
- 駐車場
- 駐輪場
- 庭
- デッキ
- アプローチ(門~玄関の通路)
- 照明
ちなみにエクステリアは敷地の空間自体を指します。
オープン外構によりトラブルが増えて後悔している人が多い印象です。
オープン外構とは敷地の周りにフェンスや塀を作らずに、前の道路と地続きにするスタイルのこと。開放感やおしゃれさなどのメリットがあります。
オープン外構のデメリットは、敷地と道路の境がなくなることによりトラブルが増えること。
たとえば通行量が多いにもかかわらず道が狭い土地でオープン外構としてしまうと、車のすれ違いに使われてしまってタイヤ痕がタイルに付いてしまうようなことも。
他にもオープン外構には以下のようにトラブルの事例には事欠きません。
- 近所の子どもの侵入
- 付近住民が許可なく侵入して家の道具を勝手に借りていく
- 犬の散歩で立ち寄った人が、勝手に庭の水道を使って犬に水をあげる
- 幼稚園のバスを待つママ友が勝手に溜まる
- カーポート部分で通行人が雨宿り
もちろん通りの多さや近所の人柄などの環境にも寄ります。ただ完全にオープンとするのは人の良心を前提にするので、必要に応じてフェンスや塀、門を付けて外との境界をはっきりさせるセミオープン外構がおすすめです。
ちなみに敷地をすべて塀やフェンスで囲う「クローズ外構」は日当たりに影響する場合があったり、また「一度入れば外から見えない」特性から防犯上マイナスになったりとデメリットがあるため検討が必要です。
駐車場の使い勝手が悪いのもよくある失敗ポイント。
財団法人駐車場整備推進機構(2010年解散発表)によって下記の基準は設けられていますが、道の前の状況やドライバーの技量、天候によって車庫の使い勝手は大きく変わります。
- 小型自動車:長さ5.0m×幅2.6m
- 軽自動車:4.0m×2.2m
- 普通自動車(大型):5.9m×2.9m
前の道路の広さや通行量やドライバーの技量に応じて余裕を持った駐車スペースをとりましょう。
コストを削減して駐車場を砂利のままにした結果、雑草が生えて後悔したという方もいます。
はじめは砂利による雑草の抑制作用が効いていても、駐車場を使用しているうちに車の出入りする部分や車が停まる部分の砂利が次第に薄くなってきて、雑草が生えてきてしまうのです。
コンクリートやタイル張りにするのがおすすめ。
また予算の都合がある場合はDIYで「固まる土」などで対応することも可能です。
固まる土を使用する場合はなるべく平らにしましょう。雨が降るたびに駐車場内に水たまりにが出現してしまいます。
駐車場を舗装せずに砂利などとした場合、土地の水はけがダイレクトに駐車場に影響します。
- 雨が降るたびに駐車場が水たまりになってしまって、乗り降りがしづらい
- 駐車場でスマホを落としたら水たまりだったのでそのまま壊れた
などとならないように、道路側に傾斜をつけた舗装としてしまいましょう。
駐車場から玄関まで距離がある場合も後悔ポイントになる可能性が。
普段は意識していないような距離でも、雨の日に濡れる距離が長くなってしまいストレスを感じてしまうのです。
特にカーポートを設置している場合、何のためにカーポートを付けたのかわからなくなってしまうなんてことも。
また雨でなくとも荷物が多いときや重いときにも、玄関と駐車場の距離がネックになります。
せめてカーポートの大きさを見直すか、軒下を広めにとって濡れないような動線を意識しましょう。
予算の関係で「数年後にカーポートを取り付けよう」という場合にも注意が必要です。
基本的にカーポートには強度などに要件があり、柱を強固にする必要があります。
その柱を埋め込む部分に配管が通っているとカーポートを後付けできなくなってしまうのです。
カーポートの後付けを考えているのなら、先に工務店やメーカーにその旨を伝えておくこと。
また配管などの図面を先にもらっておくと、カーポートの後付けの際にスムーズです。
なお駐車場が狭いときも要注意。
カーポートの柱によって、駐車スペースがさらに狭くなってしまうからです。
今すでにギリギリで停めることになりそうな方、もしくは2台分の駐車場がカーポートによって1台しか停められなくなってしまいそうな方は、駐車場を広げられないかメーカーと相談してみましょう。
駐輪場が使いにくいのも後悔する方が多いポイントです。
自転車の車幅は最高でも60cm(これを超えると軽車両にはならなくなるため)、全長は160~190cmに収まります。
つまり駐輪場に必要になるスペースは190cm×60cm×家族の人数分となります。
家族4人全員なら190cm×360cmですし、2人なら190cm×180cmです。
ここで重要なことは、駐輪場の位置と導線。
駐車場の入り口が狭いのであれば全長をもう少し長くするなどの一工夫が必要です。
「庭を広くとったものの夜になると真っ暗になるため、防犯の面で不安」という方も。
センサー付きの照明などを有効活用して、光熱費と防犯の両方の面をクリアしましょう。
「庭のメンテナンスが思ったより大変で辛い」と後悔する人も多い印象です。
芝生は基本的に月2~3回の刈り込みが必要。
草刈りを怠けると草むらのようになってしまうので、一度芝部を敷いたらずっとメンテナンスを続ける必要があります。
「頻繁に草刈りをするのは面倒だなあ」と感じる方は草刈の頻度が少なくて済む芝生の品種が開発されていますので、そちらを使用しましょう。
「ウッドデッキでくつろごうと思っていたけど、案外使わなかった」という声もよく聞きます。
ウッドデッキはある程度の広さがあると使い勝手も良好ですが、1~2畳では用途が限られてくるため、次第に使わなくなっていくのです。
ただなんとなくではなく「〇〇や△△をするためのウッドデッキを、これくらいの広さで作る」とイメージを持って作ることが重要です。
子育てや老後のためと思って作ったスロープで今現在不便している、ということも往々にしてあります。
階段であれば数段で済むような高低差でも、スロープにすると何メートルにもなってしまうような場合が多いのです。
何メートルのスロープをつけるのも現実的ではないので途中で折り返すかたちにするのが一般的ですが、だからといって省スペースで済むとは限りません。
折返しの踊り場部分も広めにする必要があるため更にスペースを必要となるからです。
ちなみにスロープの角度を急にすることでスロープの長さは短くできますが、スロープの使い勝手が悪くなる(押して上がるのに必要な力が増える)ので現実的ではありません。
このように広いスペースを必要とするスロープ、実際に必要になる期間はごくわずかもしくは随分先であることが多く、長期に渡ってデッドスペースとなるのです。
スロープは必要になったときに補助金をもらって後付工事ができるので、今の便利さをまずは優先してもよいのではないでしょうか。
「庭には水道を付けたけど、駐車場にも水道をつけるべきだった」「ベランダにもコンセント付けておけばよかった、掃除しづらい」という失敗談も。
電気や水道は、予算に都合が付く限り、またデザインの邪魔をしない範囲で多め多めに設置しましょう。
「在宅しないときにでも受け取れるのは便利」「手が離せないときに不在になってしまうのが辛い」と、宅配ボックスを付けなかったことを後悔する声も多く聞かれます。
子どもだけでも荷物の受け取りができるのも、防犯の面で安心ですよね。
宅配ボックスを設置するときの注意点としては、サイズを大きめとすること。
商品サイズは小さくてもダンボールのサイズは大きい、というのはよくあること。
宅配ボックスに入りきらない荷物は通常通り不在扱いになっていまい、宅配ボックスのメリットを活かせなくなってしまいます。
アプローチ(門~玄関入り口)にカビが生えて、定期的に高圧洗浄機などで洗浄が必要になるのが大変という声も。
特に北側に玄関が来るような土地では、日当たりが悪いせいで地面が湿気を帯びやすく、カビが生えやすいのです。
北側玄関の場合は湿気を含みやすいレンガや乱張りに使用されるような石は避け、タイル張りとしましょう。
雨が降ったときなどにアプローチが滑るので気を遣って大変、という声もありました。タイルや石材は雨で滑りやすくなるのでアプローチに採用するのは避けましょう。
アプローチには雨でも滑りにくいレンガや洗い出し、滑りにくい特性のあるタイルがおすすめです。
住宅街に新築を建てる場合は、周りの家々からあまりに違ったデザインにしないようにしましょう。
- みんながオープン外構なのに一見だけクローズ外構にして浮いてしまう
- 周りがセミクローズ外構のなかオープン外構にしてしまって防犯で不安
- 周りがタイルや洗い出しの綺麗な駐車場のなか、一件だけ砂利のままの駐車場で恥ずかしいどころか、道路を汚してしまいトラブルに
あなたにとって理想の家であることが一番重要ですが、とはいえヘンに目立ってしまうのも逆に気疲れするというもの。
周りの家についても確認しておきましょう。
外構は早めの段階で相談されることをおすすめします。
「カーポートは後付けしたいから広めに駐車場をとって、配管も避けてほしい」や「スロープをやめて、駐輪場を広めに変更したほしい」など、場合によって家の他の部分に影響することがあるからです。
「外構は住んでしまってから後付すればいいや」ではなく「外構と家は合わせて一つの空間だから、一緒に考えよう」というつもりで進めるのが重要です。