さくらブログ

blog

  • お役立ちコラム
屋根の種類はさまざま!新築を建てるときに参考にしたい選び方とは?

住宅の外観イメージを大きく左右する屋根は、形を用いる素材によって見た目だけではなく、メンテナンス費用が大きく変わってくるものです。

住宅を新築する際には、どのような屋根が適しているのでしょうか。

今回はデザインや素材の紹介とともに、それぞれの家に適した屋根の選び方を紹介していきます。

これからのマイホーム計画を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

新築を建てるとき屋根はどう決める?〜デザイン編〜

屋根を決めるときに、まず気になるのはデザインではないでしょうか。

ここでは新築時に屋根をデザインで決める大切さと、知っておきたい代表的な屋根素材を紹介します。

屋根によってデザイン性は大きく変わります!

屋根は住宅のなかで大きな部分を占めるものであり、選ぶ素材や形状によってデザイン性はさることながら、耐久性などの機能性も変わってきます。

そのため、慎重になって決めることをおすすめします。

屋根の材質について

屋根に使われる材質は、昔ながらの瓦から最近人気のガルバリウム鋼板まで幅広く存在します。

ひとつひとつの材質にメリット・デメリットがあるため、よく比較して検討しましょう。

たくさんあるなかでの代表的な材質を8つ紹介します。 

粘土瓦

現在の瓦屋根の主流は粘土瓦です。

粘土瓦は日本瓦と西洋瓦で分けられることもありますが、釉薬を塗ってツヤを出した釉薬瓦と、それを塗らないいぶし瓦で分けられることもあります。

耐久性が高いのは粘土瓦の大きな特徴で、長ければ100年程度もつと言われています。

塗装の必要はありません。

他にも断熱性や防音性が高く、結露しにくいなど、メリットがたくさんありますが、他の素材に比べて重いため、基礎はしっかりと作っておく必要があります。

工事費用がやや割高になるところもデメリットのひとつです。

セメント・コンクリート瓦

粘土瓦以外にも、セメントやコンクリートで作られた瓦も存在します。

これらはモニエル瓦と呼ばれることもあります。

しかし、耐久性が大きく異なり、セメント瓦は30年程度で塗装が剥がれてくる可能性大です。

重く、耐震性能が低めであることから、最近はあまり普及していません。

一方のコンクリート瓦は凸凹があって、ギザギザした見た目が特徴で、丸みのある粘土瓦とは一見して違いがわかります。

コンクリート瓦は塗装が難しく、その分施工代がかさみがちです。

化粧スレート

セメントと繊維材料を使って、5mm程度の薄い板状に加工した人工的な屋根材が、化粧スレートです。

薄くて軽い化粧スレートは耐震性と施工性が高く、建築費用を抑えるのに向いています。

しかしカビには弱く、割れる頻度も高いため、約10年に一度は塗装し直す必要があります。

天然スレート

粘板岩が使用されている天然スレートは、屋根用に加工しやすいという特徴があります。

防火性や耐水性に優れていて、近年人気の高い屋根素材です。

セメントで作られる人工スレートに比べるとやや高価で、重みがあるといわれています。

しかし、持続性は高く、メンテナンスもほとんど必要ありません。

トタン

鉄板を亜鉛メッキで覆ったトタン素材は、壁だけではなく屋根に使われることもあります。

古い住宅に使われるイメージが強いトタンですが、近年は進化していて、雨漏りに強く耐久性が高いものも出てきています。

リーズナブルなところもトタン屋根の魅力ですが、遮音性や耐熱性が低く、経年劣化でサビが出てきてしまうおそれもあります。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムや亜鉛、シリコンによる合金の総称です。

金属系の屋根のなかでは近年もっともポピュラーな材質となっていて、耐用年数は約20年と長め。

また、軽量であることから住宅の耐震性向上を期待できます。

塗装も容易で、デザインバリエーションも豊富です。

一方、軽量であるがゆえに傷つきやすく、強風に弱い点はデメリットといえます。

銅板

銅板屋根は軽量で耐久性に優れていることから、日本の住宅に長く使われてきた屋根素材です。

基本的にメンテナンスが不要であり、寿命は60年以上とも言われています。

趣のある自然な色合いと加工性の高さも魅力ですが、施工できる業者が限られていることから工賃が高い傾向にあります。

アスファルトシングル

北米で人気が高いとされるアスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けて接着する屋根材です。

複雑な屋根形状にも対応できるアスファルトシングルは、石粒の色による豊富なカラーバリエーションを楽しめます。

洋風な家だけではなく、近年は和風の家にも使われています。

屋根の形について

一般的な日本の住宅で見られる屋根は

・切妻(きりづま)屋根

・寄棟(よせむね)屋根

・片流れ屋根

・陸(ろく、またはりく)屋根

の4つです。

それぞれの屋根にはメリットもあればデメリットもあるため、よく比較して選びましょう。

まず、日本の住宅で最も一般的な形状である切妻屋根は、2枚の流れ面が頂上部で合わさった、シンプルな三角形状をしている屋根のことです。

「三角屋根」と呼ばれることもあり、屋根といえばこの形を思い浮かべる人が多いのではないのでしょうか。

切妻屋根は軒や袖などに使う素材が少なく、新築時にはリーズナブルに抑えられる利点があります。

続く寄棟屋根とは、4枚の流れ面で屋根を寄せ、頂上で合わさっている屋根のことです。

傾斜面が切妻屋根より短くなりますが、建築費は切妻屋根よりもやや割高になります。

最近人気の片流れ屋根は、切妻屋根を半分に切り取ったように見える屋根のこと。

小さな敷地の建物にフィットすることから、狭小住宅が人気の昨今に会って需要が高まっています。

モダンな印象もあり、メンテナンスに手間がかかりません。

また、太陽光発電パネルを乗せる面積が広いというメリットもあります。

最後に紹介する陸屋根とは、屋上を作れる水平な屋根で、一般的にはフラットルーフと呼ばれています。

すっきりとしたデザインで、ルーフバルコニーとして洗濯物を干したり、子どもの遊び場にしたりすることができます。

便利な陸屋根ですが、傾斜がないため水が溜まって雨漏りしやすい点がデメリットです。 

雨が多い地域や積雪のある地域ですと、このデメリットが目立ってきます。

見た目もさることながら、機能性も屋根の形状によって大きく変わってきます。

近年最もモダンなイメージになる屋根といえば片流れ屋根ですが、紫外線や雨風が当たりやすい部分は外壁の劣化を起こしやすく、雨漏りのリスクが高いというデメリットがあります。

屋上を有効活用でき、屋根の点検やメンテナンスがしやすい陸屋根ですが、夏場は屋根に直射日光が当たって天井が熱くなりやすいという点も考慮しましょう。

一般的な切妻屋根はシンプルな構造でコストは抑えられますが、一般的すぎるがゆえデザインにこだわりたい人は物足りなさを感じることも。

寄棟屋根は紫外線や雨風に最も強いと言われていますが、ソーラーパネルを設置しにくかったり、工賃が高かったりするというデメリットがあります。

デザインを重視するのであれば片流れ屋根コスト重視であれば切妻屋根、といった具合に屋根の材質を決めるのもひとつの手です。 

新築を建てるとき屋根はどう決める?〜価格編〜

住宅の重要な部分を占める屋根の施工には、それなりの費用が発生します。

ここからは、前章で紹介した屋根素材の相場をまとめて紹介します。 

材質 1㎡あたりの相場
粘土瓦 9,000~12,000円
セメント・コンクリート瓦 6,000~8,000円
化粧スレート 4,500~8,000円
天然スレート 10,000円以上
トタン 5,000~6,000円
ガルバリウム鋼板 6,000~9,000円
銅板 20,000円以上
アスファルトシングル 5,000~6,000円

安い屋根=劣化も早い?

「安い屋根であれば劣化も早いのでは?」と思ってしまっても、不思議ではありませんよね。

しかし、必ずしも値段と耐久性が比例するとは限りません。

メーカーや細かい材質によっても異なりますが、一般的にそれぞれの素材の平均寿命は以下のとおりと言われています。 

材質 平均寿命
粘土瓦 約50年以上
セメント・コンクリート瓦 約30年
化粧スレート 約20~25年
天然スレート 約20年以上
トタン 約10~20年
ガルバリウム鋼板 約20~30年
銅板 約60年以上
アスファルトシングル 約20~30年

今人気の平屋。屋根はどんな形?

近年住宅の大きなトレンドとなっている平屋は、屋根の形も重要です。

平屋住宅でよく見かけるのは、片流れ屋根または陸屋根です。

平屋と一言でいっても、1階のみにするのではなくロフトを設けて1.5階をつくる家庭も少なくありません。

そういった場合には、ロフトを設けやすい片流れ屋根がおすすめです。

ダイナミックな印象のある片流れ屋根は、家を大きく見せる効果も期待できます。

一方平屋に陸屋根を採用することで、屋上を有効活用することができます。

屋根がフラットになるとフォルムが非常にシンプルになって、スタイリッシュな印象に仕上がるでしょう。

外壁の素材や色次第で、さらにおしゃれな住宅となるため、シンプル志向の方から人気です。

お家のプロがおすすめする屋根

最近では、以下の2つの屋根が人気です。

・ガルバリウム鋼板を使った屋根

・平屋に採用される片流れ屋根

いずれも、それぞれの住宅に適した材質や形状を用いていて、快適に過ごすことができます。

見た目にもスタイリッシュで、家に帰って来るのが楽しみになりそうです。

「これからマイホームの新築にあたって、屋根のことを考えていかなければならない」という方は、ぜひさくらの施工事例をご覧ください。

豊富な屋根の事例をご覧いただくことができます。

新築住宅の設計・施工からアフターメンテナンスまでを請け負っていて、定期的なメンテナンスが必要な屋根も安心してお選びいただけるはずです。

気になる事例については、お気軽にご相談くださいませ。